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奥の細道【現代語訳#4】室の八島

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プロフィール帳

『奥の細道』

時代:江戸

作者:松尾芭蕉

概要:自然や歴史、人の営みの美しさを見出した、東北・北陸を巡る紀行文学

9

オススメ度

7

日探重要度

5

文量

5

読解難易度

 

登場する場所

番号と対応した地図です。東北地方の名所は頻繁に立ち寄っていることが分かります。

4『室の八島』では、

5 室の八島

が該当します。

原文

室の八島に詣す

同行曾良が曰

此神は木の花さくや姫の神と申て富士一体也

無戸室に入て焼給ふちかひのみ中に火々出見のみこと生れ給ひしより室の八島と申

又煙を読習し侍もこの謂也

将このしろといふ魚を禁ず

縁起の旨世に伝ふ事も侍し

現代語訳

室の八島(下野国総社)に参詣した。

同行の曾良がいう。

「この神は木花咲耶姫と申しまして、富士浅間神社の神と同じです。姫が無戸室(むろ。周囲を塗り固めた戸がない部屋)に入って焼かれた折、火の中から彦火々出見尊がお生まれになったので、室の八島と言います。また、ここが煙を詠む歌枕となったのも、これがいわれになっています。また、鮗(このしろ)という魚を食べることを禁じています。このような縁起の趣旨が世に伝わってもいるのですぞ。」

とらちゃ
とらちゃ

木花咲耶姫と瓊々杵尊は結婚し、一夜で懐妊しました。

夫は姫の貞操を疑い、「我が子なら火に入れても生き延びる」と、姫を無戸室に閉じ込めて火を放ちました。

その火の煙から、

彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)、

火須勢理命(ほすせりのみこと)、

火照命(ほでりのみこと)

が生まれたことで、貞操の疑いは晴れたのです。

なお、姫も生き延びました。

とらちゃ
とらちゃ

このしろは、「子の代」に通じます。

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