プロフィール帳

『奥の細道』

時代:江戸

作者:松尾芭蕉

概要:自然や歴史、人の営みの美しさを見出した、東北・北陸を巡る紀行文学

9

オススメ度

7

日探重要度

5

文量

5

読解難易度

 

登場する場所

番号と対応した地図です。東北地方の名所は頻繁に立ち寄っていることが分かります。

33『越後路』では、

92 鼠ケ関

94 市振関所跡

95 佐渡島

が該当します。

原文

酒田の余波日を重て北陸道の雲に望

遥々のおもひ胸をいたましめて加賀の府まで百三十里と聞

鼠の関をこゆれば越後の地に歩行を改て越中の国市振の関に到る

此間九日暑湿の労に神をなやまし病おこりて事をしるさず

文月や六日も常の夜には似ず

荒海や 佐渡によこたふ天河

現代語訳

酒田で重ねた余波日(なごりび )を惜しんで、ついに北陸道の雲を望む時が来た。

遥々とした旅路の不安な気持ちを抱える中、加賀国府、金沢まで百三十里と聞く。

鼠が関(現山形県鶴岡市)を越えて越後の地に足踏み入れ、歩けば越中国の市振の関(現新潟県糸魚川市)に到った。

この間9日。蒸し暑さによる疲労は神経を悩まし、持病もぶり返して何も記せなかった。

文月や 六日も常の 夜には似ず

7月6日の夜。七夕は明日だというのに、いつもと違って心躍る夜だよ。

荒海や 佐渡によこたふ 天河

暗い中荒れ狂う日本海の先に佐渡島が見える。

空を見ると、美しい天の川が佐渡に横たわっているよ。

海や天といった自然の雄大さに加え、舟でのみ行ける佐渡島に橋がかかったような情景を思い浮かばせてくれます。

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