プロフィール帳

『奥の細道』

時代:江戸

作者:松尾芭蕉

概要:自然や歴史、人の営みの美しさを見出した、東北・北陸を巡る紀行文学

9

オススメ度

7

日探重要度

5

文量

5

読解難易度

 

登場する場所

番号と対応した地図です。東北地方の名所は頻繁に立ち寄っていることが分かります。

31『酒田』では、

87 鶴ケ岡城跡

80 酒田

が該当します。

原文

羽黒を立て鶴が岡の城下長山氏重行と云物のふの家にむかへられて誹諧一巻有

左吉も共に送りぬ

川舟に乗て酒田の湊に下る

淵庵不玉と云医師の許を宿とす

あつみ山や 吹浦かけて 夕すずみ

暑き日を 海にいれたり 最上川

現代語訳

羽黒を発って、鶴ケ岡城下で長山五郎右衛門重行(長山重行。出羽鶴岡藩士)という者の家に迎えられて誹諧を一巻作った。

出立の折り、図司の左吉も、長山殿と一緒に我々を送ってくれた。

我々は、川舟に乗って、酒田の港に下った。

そして、淵庵不玉(ふちあんふぎょく)という医師であり俳人の家に泊まった。

とらちゃ
とらちゃ

淵庵不玉は、庄内藩主の侍医も務めた人物で、かの大淀三千風に学んでいます。

あつみ山や 吹浦かけて 夕すずみ

温海山(あつみやま)から吹浦(ふくら)あたり一帯にかけて、夕涼みするよ。

あつみ山〜吹浦は約60キロも離れていて、当時の交通手段で夕方のみの移動は不可能です。

そして、『奥の細道』初の日本海であることを考えると、この涼しい風景を見るだけで、夕涼みしているような清々しい気持ちになると表現していると思われます。

暑き日を 海にいれたり 最上川

最上川が、暑い一日を海へ押し流し入れてしまったようだ。

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