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奥の細道【現代語訳#2】旅立

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プロフィール帳

『奥の細道』

時代:江戸

作者:松尾芭蕉

概要:自然や歴史、人の営みの美しさを見出した、東北・北陸を巡る紀行文学

9

オススメ度

7

日探重要度

5

文量

5

読解難易度

 

登場する場所

番号と対応した地図です。東北地方の名所は頻繁に立ち寄っていることが分かります。

2『旅立』では、

3 千住宿

が該当します。

原文

弥生も末の七日明ぼのの空朧々として月は在明にて光をさまれる

物から不二の峰幽にみえて上野谷中の花の梢

又いつかは

と心ぼそし

むつましきかぎりは宵よりつどひて舟に乗て送る

千じゆと云所にて船をあがれば前途三千里のおもひ胸にふさがりて

幻のちまたに離別の泪をそそく

行春や 鳥啼魚の 目は泪

是を矢立の初として行道なほすすまず

人々は途中に立ならびて後かげのみゆる迄は

と見送なるべし

現代語訳

弥生の末、3月27日、朧げな曙の空に、まだ明かりある月が出ている頃、星は既に光が無くなっているが富士山は微かに見えている。

上野、谷中の桜の梢に、再び会うはいつかと思うと心細い。

親しい者たちが昨夜から集まって、舟に乗って送ってくれた。

千住宿(奥州街道最初の宿駅)という所で、船から上がり、これから三千里の旅路を思っては旨いっぱいになり、幻のような人の世との離別に涙を流した。

行く春や 鳥啼き魚の 目は涙

旅に出れば季節(春)も過ぎる。

去り行く春よ。過ぎる春を惜しんで、鳥は泣き、魚は目に涙を浮かべているよ。

この句を旅立ちの初句としたが、行くべき道に足が進まない。

「後ろ姿が見えなくなるまでは。」

と、人が途中に立ち並んで、見送ってくれているようだった。

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