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奥の細道【現代語訳#14】しのぶの里

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プロフィール帳

『奥の細道』

時代:江戸

作者:松尾芭蕉

概要:自然や歴史、人の営みの美しさを見出した、東北・北陸を巡る紀行文学

9

オススメ度

7

日探重要度

5

文量

5

読解難易度

 

登場する場所

番号と対応した地図です。東北地方の名所は頻繁に立ち寄っていることが分かります。

14『しのぶの里』では、

23 信夫文知摺石

が該当します。

原文

あくればしのぶもぢ摺の石を尋て忍ぶのさとに行

遥山陰の小里に石半土に埋てあり

里の童部の来りて教ける

昔は此山の上に侍しを往来の人の麦草をあらして此石を試侍を

にくみて此谷につき落せば石の面下ざまにふしたり

と云

さもあるべき事にや

早苗とる 手もとや昔 しのぶ摺

現代語訳

夜が明けて、「しのぶもぢの摺り石」を求めて忍の里に行った。

遥か先、山かげに覆われた小さな里に、土に半分ほど埋もた石がある。

里の子供たちがやって来て教えてくれた。

「この石は、麦草を取って擦ると、思う人の面影が見えると言い伝えられています。昔はこの山の上にあったのですが、往き来する人が、本当かどうか試すので、怒った村の人がこの谷に突き落としたところ、石の面が下になってしまったのです。」

と言うのだが、そんなことがあるだろうか。

早苗取る 手許や昔 信夫摺

早苗を取る農夫らの手つきを見ると、昔この石に想いを寄せた人たちの手つきもこうであったのだろうかと忍ばれるよ。

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