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奥の細道【現代語訳#13】あさか沼

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プロフィール帳

『奥の細道』

時代:江戸

作者:松尾芭蕉

概要:自然や歴史、人の営みの美しさを見出した、東北・北陸を巡る紀行文学

9

オススメ度

7

日探重要度

5

文量

5

読解難易度

 

登場する場所

番号と対応した地図です。東北地方の名所は頻繁に立ち寄っていることが分かります。

13『あさか沼』では、

18 須賀宿本陣跡

19 日和田宿(比定)

20 二本柳宿問屋跡

21 黒塚の岩屋

22 福島宿

が該当します。

原文

等躬が宅を出て五里計檜皮の宿を離れてあさか山有

路より近し

此あたり沼多し

かつみ刈比もやや近うなれば、

いづれの草を花かつみとは云ぞ

と人々に尋侍れども更知人なし

沼を尋人にとひ

かつみかつみ

と尋ありきて日は山の端にかかりぬ

二本松より右にきれて黒塚の岩屋一見し福島に宿る

現代語訳

等躬の家を出て五里ほど先に、日和田宿(奥州街道第四十三番目の宿。檜皮とも書く)があり、少し離れて安積山(あさかやま。浅香とも書く)がある。

かつみ(あさか沼にだけ咲く伝説の花。マコモ説が有力)を刈る時期もだんだん近くなってきたので、

「どの草を花かつみというのですか。」

と、人々に尋ねたが、知っている人がまるでいない。

とらちゃ
とらちゃ

浅香山は、万葉集に詠まれたり、古今和歌集の序文に登場したり、歌詠みの名所として名が高いです。

草を見たことないのに芭蕉が知っているのは、以下の和歌のためでしょう。

『古今和歌集』第14 恋歌4 677 詠み人知らず

『みちのくの あさかの沼の 花かつみ かつ見る人に こひやわたらむ』

安積の沼に咲く伝説の花かつみのように、人はかつがつに見て(とりあえず見る)は恋をし続けるものだ。

沼を探したり、人に尋ねたりと、かつみ、かつみ・・・と尋ね歩いているうちに、日は山の端まで落ちてきた。

二本松宿(奥州街道第四十八番目の宿)から右に折れて、黒塚の岩屋を少し覗いて、福島宿(奥州街道第五十三番目の宿)に泊まった。

とらちゃ
とらちゃ

黒塚の岩屋は、能楽や歌舞伎にも登場する安達ヶ原の鬼婆伝説があり、黒塚は、その墓と伝わっています。

 

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