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奥の細道【現代語訳#3】草加

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プロフィール帳

『奥の細道』

時代:江戸

作者:松尾芭蕉

概要:自然や歴史、人の営みの美しさを見出した、東北・北陸を巡る紀行文学

9

オススメ度

7

日探重要度

5

文量

5

読解難易度

 

登場する場所

番号と対応した地図です。東北地方の名所は頻繁に立ち寄っていることが分かります。

3『草加』では、

4 草加宿

が該当します。

原文

ことし元禄二とせにや

奥羽長途の行脚只かりそめに思ひたちて

呉天に白髪の恨を重ぬといへ共耳にふれていまだめに見ぬさかひ若生て帰らば

と定なき頼の末をかけ

其日漸草加と云宿にたどり着にけり

痩骨の肩にかかれる物先くるしむ

只身すがらにと出立侍を紙子一衣は夜の防ぎ

ゆかた雨具墨筆のたぐひあるはさりがたき餞などしたるは

さすがに打捨がたくて路次の煩となれるこそわりなけれ

現代語訳

今年は元禄二年である。

奥羽への行脚ををただ何となくと思い立ったわけだが、

「呉天(ごてん。中国の国家呉の空。転じて、異郷の地)に心を痛めて白髪になったとしても。耳にしていただけで、目に見たことない奥州の地・・・もし生きて帰れたら。」

と、あてにならない望みに後生をかけながら、その日、ようやく草加(奥州街道第二番の宿駅)という宿に辿り着いた。

まず、痩せて骨ばった肩にかかってくる荷物に苦しんだ。

ただ身ひとつで出立したが、紙衣(かみこ。紙製の衣服)一着夜の防寒、浴衣、雨具、墨筆の類、そして去りがたいと貰った餞別などは、さすがに捨て難く、

かといって、捨てなければ路次の足手まといになるのは、尤もであった。

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